研究室生活日記・B4・2月 博士課程への進学を決意。冬の下準備、春に咲くための1ヶ月

上旬:学位プログラムへの申請書類作成に奔走

1月30日、修士・博士5年間一貫のプログラムへの応募を決意した。その瞬間から、怒涛の勢いで申請書類の作成に取りかかることとなった。

必要な書類は以下の3点である。

  • 志望動機書(A4・2枚)
  • 研究計画書(A4・3枚)
  • プレゼン用スライド(パワポ5枚)

まず、来年度からお世話になる研究室の准教授に相談し、今後5年間の研究計画について話し合った。まだ確定ではないが、現時点での研究テーマと大枠の方向性を定める。この時点では、これが本当に最適な計画なのか確信は持てなかったが、まずは形にすることが最優先だった。

卒業研究を一時中断することを指導教員に了承してもらい、1週間かけて研究計画書の作成に没頭した。1月31日に初回の議論を行い、2月9日には図の作成を除く文章部分が完成。途中、思うように筆が進まない日もあったが、初めての計画書作成ということもあり、予想以上に苦戦した。特に自己分析の部分は、今後も活用できる可能性が高く、努力が報われる日が来ることを願うばかりだ。

一方、志望動機書は2月5日の半日で完成した。ChatGPTに構成とキーフレーズを指定し、まずは下書きを出力してもらい、それをもとに自分の考えを加えるという方法を試したところ、意外にもスムーズに書き上げることができた。しかも、指導教員からは「学部生にしてはよくできている」と評価された。興味深かったのは、添削されたのが自分が後から加筆した部分の言い回しのみで、ChatGPTが生成した部分はほぼ無傷だったこと。この事実には驚かされると同時に、AIの文章生成能力の高さを実感した。

もしかすると、ブログの執筆もAIに任せてみるのもアリかもしれない……そう思いながら、AIを活用することで文章の質を向上させる新たな可能性を感じた。これからの時代、人間とAIが協力しながら文章を生み出していくのかもしれない。AIをどう使うかが、自分の表現力を高める鍵になるのではないか——そう考えさせられる経験だった。

中旬:研究計画プレゼン用のパワポ資料作成に奔走

研究計画書の修正を進める一方で、プレゼン用スライドの作成にも取りかかった。提出形式はスライド5枚・発表時間6分の動画。限られた枚数と時間の中で、いかに効果的に伝えるかが鍵だった。

意識したのは、研究計画そのものよりも、これまでの研究実績をアピールすること。研究計画は指導教員の助けを借りながらまとめたが、研究実績は紛れもなく自分自身の努力の証である。他の誰にも語れない「自分の研究ストーリー」を伝えることが重要だと、指導教員からもアドバイスを受けた。

そこで、これまでの成果を最大限に生かし、スライドにはオリジナリティを加えた。研究の背景や進め方だけでなく、「なぜこの研究に取り組んだのか」「どのような困難を乗り越えたのか」といった、自分だからこそ語れる視点を大切にした。

下旬:学位プログラムの申請完了!(アクシデントあり)

締切1日前、ついにすべての提出書類が完成! すぐにWebから提出し、ほっと一息ついた……はずだった。

ところが締切当日、念のため提出ファイルをチェックしてみると、血の気が引いた。
プレゼン動画の容量オーバー、さらに動画冒頭の自己紹介が抜けている……!

何度も確認したつもりだったが、提出要項に明記されていた注意事項を完全に見落としていた。しかも、要項には「再提出は不可能」と書かれている。これは詰んだかもしれない。

ダメ元で「もう一度提出させていただけませんか?」と問い合わせたところ、意外にもあっさり許可が下りた。奇跡的に事なきを得たが、この経験から学んだことは2つ。

  1. 事前にチェックリストを作成し、提出前に何度も確認する。
  2. トラブルが発生したら、とにかく相談! ダメ元でも問い合わせれば道が開けることもある。

言われてみれば当たり前のことかもしれないが、「本当に大事なことほど、意外と見落としやすい」という事実を改めて痛感した。

なにはともあれ、学位プログラムの申請は無事完了! 合格発表は3月下旬。 もし合格すれば、ここから修士・博士5年間の戦いが始まる。大学の4年間よりも長い道のり――正直、怖さもある。だが、これはきっと「武者震い」なのだろう。

3月の展望

この冬の努力が実る時がついに来る。
準備してきたものを形にする、いよいよ収穫の時期だ。

  • 卒業研究の発表
  • 卒業論文の作成
  • 応用物理学会での発表(3月中旬)
  • 通常の論文の執筆

春の訪れとともに、自分の研究の成果が花開くのを楽しみにしたい。

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