本記事では、物性物理を専攻する国立理系大学院生のわたしが、
解析力学のおすすめ参考書・問題集を厳選して
それぞれ1冊ずつ紹介したいと思います!
私自身が数多くの他の本を試したうえで選ばれた2冊で、
この2冊で期末試験、大学院入試も余裕でした!
是非参考にしてください!
おすすめ参考書2選
【はじめの一冊】独学する「解析力学」
2021年発売なので、他のサイトではほぼ紹介されていません。
しかし、従来の名著と呼ばれる参考書よりも圧倒的に優れていると思います。
【テスト・院試対策用】演習しよう力学: これでマスター! 学期末・大学院入試問題
独学する「解析力学」の特徴3つ
途中式の省略が一切ないので、式変形につまづかない
参考書で勉強するとき、次のような経験ありませんか?
① 途中式が大胆に省略されていて、式変形が理解できない
② 他の参考書やネットで探す
③ 何時間かけてついに理解…!
最近ではAIに聞けば解決することも増えてきましたが、
まだまだ間違った回答をする場合も多く、正直信頼できません。
この問題って、そもそも途中式が省略されていなければ発生しないのですが、
ページ数の都合か筆者の判断か、簡単な変形は省略されてしまいます。
本書では、途中式の省略が一切ないため式変形につまづくことなく
安心して物理現象の理解に集中することができます。
さらに必要な数学の説明も十分にされているので、
別に数学の参考書を用意する必要すらありません。
豊富な例題があり、この一冊で定期試験までOK
従来の参考書では、例題はほんのちょびっとで、
さらに模範解答は無し or 一行のみという鬼畜モードでした。
学習者の勉強のためにと思っての設計なのかもしれませんが余計なお世話です。
最高に効率の良い勉強法は、「最初はすぐに答えを見て覚えてしまう」だと思います。
本書では豊富な例題と丁寧な模範解答がついており、初学者の勉強に最適です!
本書最大の特徴である「途中式を省略しない」の姿勢が、例題の模範解答にも反映されています。
量子力学、場の理論への応用も説明されている
解析力学はたくさんの分野の基礎になる万能な学問です。
本書では、量子力学と場の理論に絞ってその実例を紹介しています。
もちろん、今まで通りとても丁寧な解説です。
特に量子力学に関していえば、本書だけで量子力学の基礎をある程度習得できます。
量子力学、場の理論を学びたい方も必読の参考書です!
『演習しよう 力学』の特徴2つ
「力学」というタイトルですが、解析力学もバッチリ網羅されています。
問題の量、難易度がちょうどよい
大学物理の問題集は、
初歩的なレベルの問題のみ or 難しすぎ、量多すぎ
ような参考書ばかりで、いい本を探すのにとても困った記憶があります。
本書は、基礎的なものから大学院入試の難しい過去問まで
あらゆるレベルの問題が網羅されており、
この本1冊だけで大学院入試の問題演習は十分です!
(このレベルを超える問題が出て来ても、難しすぎてほとんどの人が解けません。
なので対策の重要性は極めて低いです。)
解説と解答の導出過程が省略されることなく詳しく書かれている
この本も途中式の省略が少なく、とても勉強しやすいです。
世の中の大学物理の参考書は、解答省略多すぎです…
定期試験・大学院入試もこの2冊のみでOK!!
二冊とも出版が比較的最近ですので、知名度は低いのですが、古典と呼ばれる参考書よりも良いものだと自分は思ってます。ぜひこれらを使って、解析力学をマスターしてください!
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